「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。 」
(ローマの信徒への手紙 12章15節)
私たちホザナ・ハウスは、この聖書が示す愛の姿にならい、行き場を失った子どもたちや、困難を抱える大人と子どもたち一人ひとりに寄り添います。
背景や生い立ちにかかわらず、誰もが尊重され、自分らしく生きることができるよう、心を傾け、共に歩む支援を大切にします。
私たちは、共に喜び、共に涙を流しながら、すべての人が孤立せず、安心して暮らすことのできる温かい共生社会の実現に貢献します。
設立の背景と歩み
ホザナ・ハウスは2010年、『J.J.W.M.神戸弟子教会』の有志によって設立されました。きっかけは、矯正施設を退院しても帰住先がなく、あるいは児童養護施設を退所した後に公的支援が途絶え、社会の中で孤立無援のまま困難に直面し続ける少年たちの現実でした。
制度の狭間にこぼれ落ちた子どもたちに、安心できる居場所と食事を提供し、心のケアを行いながら社会的自立を支えるこの原点は、15年を経た今も変わりません。その後、障がいのある子どもたちや大人の方々への支援へと活動を広げ、現在は複数の福祉事業を一体的に運営する法人へと発展しています。
ミッション
NPO法人ホザナ・ハウスは、キリスト教の精神に根ざし、社会的に孤立しやすい子どもたち・若者・障がいのある方々に対して、専門的かつ包括的な福祉支援を提供します。社会的排除を防ぎ、すべての人が尊重される共生社会の実現に貢献することが、私たちの使命です。
事業内容
● 子ども・若者への支援(自立援助ホーム カリス・ホーム/カリス・ボーイズ)
虐待や貧困、家庭崩壊など複雑な背景を持つ少年たちを受け入れ、生活の場を共にしながら、就労定着・社会参加・自立した生活に向けた個別支援を行います。公的保護の終了後も孤立しないよう、地域や関係機関と連携しながら継続的なサポートを提供しています。
● 障がいのある子どもたちへの支援(ホザナ・ルーム/ホザナ・ルームケア)
児童発達支援・放課後等デイサービスの運営に加え、医療的ケアや重度の障がいがある重症心身障がい児を専門に受け入れる放課後等デイサービスを、同一事業所において一体的に提供しています。軽度から最重度まで、幅広い支援ニーズに対応できる体制を整えていることが、ホザナ・ルーム、ホザナ・ルームケアの大きな特徴です。
一人ひとりの障がい特性・発達段階・生活状況を丁寧にアセスメントし、個別支援計画に基づいた療育・学習・生活支援を行います。重症心身障がい児に対しては、医療・看護との連携のもと、安全な環境の中で感覚刺激・身体機能の維持・コミュニケーション支援など、その子の「できること」を大切にした支援を提供しています。
どのような状態像の子どもも排除しない——その姿勢が、地域における「最後の受け皿」としての役割を担っています。
● 障がいのある大人の方への支援(ホザナ・ファクトリー/ホザナ・カフェ)
就労継続支援B型および地域活動支援センターの運営を通じて、働く喜びと社会とのつながりを大切にした支援を行っています。利用者の方が自らのペースで社会参加できるよう、個々の強みを活かした活動の場を提供しています。
※共同生活援助事業(グループホーム)は、法人体制の強化を目的として現在運営を休止しております。
支援の哲学 「安全基地」であること
私たちのもとを訪れる子どもたちの多くは、虐待や孤立を経験し、大人に対する深い不信感を抱えています。これまで様々な機関が関与してきた中で、一方的な指導や管理が優先されることにより、彼らが居場所を失ってきた現実があります。

だからこそホザナ・ハウスでは、まず「安心できる安全基地」であることを支援の出発点とします。温かい食事を共にし、同じ目線で話を聴き、受容と傾聴を何よりも大切にする——そうした日常の積み重ねの中で、子どもたちは少しずつ心を開き、自らの意志で「自分の幸せのための第一歩」を踏み出していきます。
支援の本質は、制度の枠を埋めることではなく、一人の人間として共に歩むことにある。私たちはその信念を、日々の実践の中で体現し続けます。
社会的意義
ホザナ・ハウスの活動は、子どもの権利条約第20条が定める「特別の保護及び援助を受ける権利」の実践的な実現です。同時に、適切な支援によって青少年の再非行・孤立を防ぐことは、将来にわたる社会的コストの削減にも直結します。
制度の狭間に生きる人々に確かな居場所と支援を届けること——それが地域社会全体の安心と豊かさに貢献すると、私たちは信じています。









